この物語は、日本のようで日本ではない架空の工場を舞台にしたお話です。

第0009話のテーマは、「聞くこと」です。
仕事をしていると、
「何回も聞いたら悪いかな」
「こんなこと聞いていいのかな」
と思ってしまう場面があります。
特に、新しい場所や慣れていない作業では、
分からないことがあっても、つい自分の中で抱え込んでしまうことがあります。
でも、分からないまま進めてしまうと、
あとからもっと困ることもあります。
今回の話では、秋乃がその不安をそのまま言葉にしています。
聞くことは、相手に迷惑をかけることではなく、
分からないまま進めないための確認でもあります。
そして、ひとりで抱え込まないための行動でもあります。
春乃の言葉として描きたかったのは、
「聞くことは、頼ることでもある」という部分でした。
工場の現場ではもちろん、
学校でも、職場でも、家庭でも、
「聞ける空気」があるだけで、少し安心できることがあります。
分からないことを聞く。
不安なことを確認する。
ひとりで抱え込まない。
簡単そうで、意外と難しいことです。
でも、聞けることも、
大事な力なのかもしれません。

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