【読みやすい版】深夜ラジオが僕の原点だった」

深夜、畳の部屋でAMラジオを聴く丸刈りの中学生。90年代、電離層を越えて届く深夜ラジオに耳を澄ませた世代の記憶。 実体験・レビュー
電離層の向こうから届いた夜。

[このページについて]

この記事は、先日公開した「第1話:電離層という夜だけの魔法の世界
」をベースに、当時のタイムテーブルに沿って一部削った読みやすい版**【読み易い版】です。 当時の熱量と詳細をそのまま残した「原文(初稿)ログ」**を先にお読みになりたい方は、こちらからご覧いただけます。 👉[【原文】深夜ラジオの思い出(初稿)へのリンク(ノーカット版なので少し長くて読みにくですが、現段段階で僕が思い出せる情報をすべて詰め込みました)]


22:00 | 運命のチューニング。AM1242との出会い

僕の中学生〜高校生時代の思い出になります。 地方住みだったので、夜といえば、ウシガエルの鳴き声とセミの鳴き声がよく聞こえてくるのが、毎晩の定番でした。うるさいので、CDとか聞くも3、4枚くらいしかなくて、スマホもなければ、テレビもビデオもない。

唯一あったのは、ラジカセ! 何か聞けるかなーと夜に、チューニングボタンを 「ポチ、ポチ」 して、電波が良さげなキー局を探してたら、突然!「この声すごい聞きやすい!」と、止まったのが「AM1242」でした。

新聞欄にすら載っていない、届くはずのない東京の番組。後になって「電離層」の仕業だと知りましたが、当時の僕にとっては理屈よりも先に “奇跡” だったんです。

23:00 | 想像力の銀河スタジオ。衝撃の「Oh! デカナイト」

地方の僕にとって、大都会のラジオから流れるCMは知らない店ばかりで、興奮の連続でした。有楽町、銀河スタジオ……映像がないからこそ、想像力は無限に広がりました。

当時、パナソニックのラジカセ「コブラトップ」に手をかざし、 「ウィィィィン」 とトレイが浮き上がる音は、僕が東京へ行くための合図。布団の上で小さな豆電球をつけ、心は有楽町に飛ばしていました。

そこで出会った伊集院光さんの『Oh!デカナイト』。最初は名前も綴りも分からず「オーデカナイト」と書いてハガキを送っていました。後に本屋で取り寄せた『Oh! デカ大百科』を見て、「英語だったのか!」 と稲妻が落ちるような衝撃を受けたことは、今でも忘れられません。

24:00 | 120分テープに捧げる「段取り」の執念

ラジオは僕の「時間割」でした。 伊集院さんのベースボールクイズ、「お弁当つけてどこ行くの」。そして深夜1時からの福山雅治さんのオールナイトニッポン。

僕は120分テープを買い込み、CMを一時停止でカットしながら録音することに心血を注いでいました。特に深夜2時頃の弾き語りコーナー。テープが 「ガチャン!」 とリバースする無音時間をどう防ぐか。 今思うと、工場の現場でやる「段取り」のようなことを、当時からラジオ相手に叩き込まれていた気がします。

03:00 | 魔法が解ける「4時半」のデッドライン

中学生ながら二部(深夜3時〜5時)にも手を出していました。 4時半ごろになると、急に 「ガガガガ…ザザッ…」 と電波が崩れはじめる。ラジカセを担いで 「電波〜電波〜!」 と叫びながら、感度のいい場所を求めて部屋中を彷徨う日々。

5時になり、夜の魔法が解けて聞こえてくる砂嵐。あの「今日は聞こえるのか、乱れるのか」という毎晩の戦いと、番組同士がつながる瞬間の興奮。ラジオは、距離を一瞬で消す最高のメディアでした。

05:00 | 物理的には消えても、心に残るライブラリ

録音したカセットは、実家の片付けと共に物理的には消えてしまいました。 でも、音の記憶は今でも僕の中で生きています。電離層の向こうから届いた声で、僕は世界の広さを知りました。

この時の「想像する力」が、今の僕がゲームやブログを通して作ろうとしている『人生のライブラリ』の原点です。


【放送後記】記憶のインデックス

  • 番組・人物: 伊集院光、福山雅治、石川よしひろ、加藤いづみ、電気グルーヴ、裕木奈江、吉井和哉、松村邦洋、中居正広、ナインティナイン、ウッチャンナンチャン、松任谷由実、YUKI、工藤静香、内田有紀、森高千里、中山美穂 ほか
  • コーナー: 『はやらせ隊』、「電柱でちゅー」、「お弁当つけてどこ行くの」、「いっせいのせい」、荒川ラップブラザーズ【ARB】(伊集院光さんと久保こーじさんのユニット)ARAKAWA魂というCDリリース、今でも聞いています(汗)

[ライブラリの回遊]

この記事の「元」となった、修正前の剥き出しのログも保存してあります。語尾や構成が変わる前の、より生々しい熱量を感じたい方は、ぜひこちらも覗いてみてください。 👉 [【原文】深夜ラジオの思い出(初稿)へのリンク]

次回の予定**「声だけで恋っぽいものが始まった夜の話(仮)」**を書きたいと思います。 あの頃の僕たちは、顔も見えない相手の言葉に、なぜあんなに胸を高鳴らせていたのか。 がんばれるかなぁ、おれ。

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