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【実体験】強風でクレーン事故、鉄筋の束が作業員に衝突|長年働いているからこそ初心を忘れてはいけない

実体験・レビュー

2026年10月28日、北海道伊達市でクレーンに関係する痛ましい労働災害が発生しました。

強風によってクレーンが動き、つるされていた長さ約5メートルの鉄の棒の束が男性作業員に衝突したというニュースです。

男性は意識不明の状態で病院に搬送されたと報じられています。

私は長年、工場で働いています。

玉掛けやクレーンに関係する作業にも携わっているため、今回のニュースは決して他人事とは思えませんでした。

今回の事故について、詳しい原因や作業状況はまだ調査中です。

そのため、被災した男性が何か間違ったことをしたと決めつけるつもりはありません。

ただ、このニュースを見て、自分自身に改めて言い聞かせたいことがあります。

「つり荷の下には入らない。つり荷は落ちるものと考える。そして、長年働いていても初心を忘れない」

今回は、工場で働く一人の作業員として、私自身が感じたことを書いておきたいと思います。

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2026年10月28日、北海道伊達市で何が起きたのか?

北海道文化放送(UHB)などの報道によると、事故は北海道伊達市南黄金町にある鉄筋会社の作業場で発生しました。

午前10時40分ごろ、休憩から戻った同僚が倒れている男性を発見し、消防に通報しました。

項目報道されている内容
発生日2026年10月28日
場所北海道伊達市南黄金町
事故の状況強風でクレーンが動き、つるされた鉄の棒の束が男性に衝突
鉄の棒長さ約5メートル、何十本もの束
束の重量不明
男性の容体意識不明で病院に搬送
発見者休憩から戻った同僚
事故当時の天候強風と雪

付近に駐車していた車のドライブレコーダーには、鉄の棒の束が男性にぶつかる様子が映っていたということです。

また、伊達市では同日午前5時8分に最大瞬間風速20.3メートルを観測していました。

ただし、これは事故が発生した午前10時40分ごろの風速ではありません。

事故当時の具体的な風速や、クレーンがどのような状態だったのかについては、今後の調査を待つ必要があります。

参考:FNNプライムオンライン・北海道文化放送(2026年10月28日)

私が工場で働くうえで大切にしていること

1.つり荷の下には絶対に入らない

クレーン作業において、私が特に大切だと考えていることです。

つり荷の下には入らない。

これは、玉掛けやクレーンに関わる人なら何度も聞いている基本的な安全事項だと思います。

しかし、何年も同じ仕事を続けていると、その基本が当たり前になりすぎてしまうことがあります。

「いつも大丈夫だから」

「ちょっとだけだから」

「すぐに通り抜けるだけだから」

そんな気持ちが生まれることもあるかもしれません。

でも、事故が起きるかどうかは、こちらの都合とは関係ありません。

一瞬の判断が取り返しのつかない結果につながる可能性があります。

なお、今回の事故で男性がつり荷の真下にいたかどうかは、報道では確認できません。

私がここで伝えたいのは、今回の男性の行動についてではなく、自分自身が守るべき基本です。

2.つり荷は落ちるものと常に考える

私は、クレーンでつられている荷物について、こう考えるようにしています。

「つり荷は落ちるもの」

もちろん、正しく玉掛けを行い、設備を点検し、安全に操作すれば、荷物が落下する危険性を減らすことはできます。

しかし、絶対に落ちないと考えるのは危険だと思います。

ワイヤロープやつり具の不具合、荷崩れ、操作上の問題など、さまざまな危険が考えられるからです。

さらに、今回のように強風によって荷物やクレーンが動く危険もあります。

つまり、注意すべきなのは真下だけではありません。

荷物が落ちる範囲だけでなく、振れたり、動いたり、倒れたりしたときに巻き込まれる範囲にも近づかない。

今回の事故のニュースを見て、その重要性を改めて感じました。

強風の日は、いつもと同じ作業でも危険が増える

今回の事故で特に気になったのが、強風という自然条件です。

長さ約5メートルの鉄の棒が何十本も束ねられていたということですが、重量は公表されていません。

長い荷物は、風の影響を受けて予想外の動きをする可能性があります。

また、クレーン自体にも風による危険が生じます。

厚生労働省の「クレーン等安全規則」では、強風によってクレーン作業の実施に危険が予想されるとき、事業者は作業を中止しなければならないと定めています。

同省のクレーン作業に関する安全資料でも、10分間の平均風速が毎秒10メートル以上となる強風時には作業を行わないよう示されています。

ただし、最大瞬間風速と10分間平均風速は異なる数値です。今回報道された20.3メートルという最大瞬間風速だけで、事故現場が作業中止基準に達していたと断定することはできません。

また、基準の数値に達していなくても、危険が予想される場合は作業を止める判断が必要です。

私自身も、風が強いときには普段以上に注意しなければならないと感じています。

参考:厚生労働省・クレーン等安全規則

参考:厚生労働省・クレーン作業時の注意事項(PDF)

【実体験】長年工場で働いていると、恐怖心が薄れていくことがある

ここからは、私自身の考えです。

私は長年、工場で働いています。

仕事を始めたばかりの頃は、わからないことも多く、危険な作業に対する緊張感もあります。

ところが、同じ仕事を何年も繰り返していると、少しずつ慣れてきます。

作業が速くなり、段取りも覚え、次に何をするべきかも自然とわかるようになります。

これは経験を積むことの大きなメリットです。

しかし、その一方で怖いこともあります。

長年働いていると、危険に対する恐怖心が少しずつ薄れてしまうことがあるのです。

最初は怖かった作業でも、何百回、何千回と繰り返しているうちに、いつもの作業になってしまいます。

「これまで何も起きなかった」

その経験が、いつの間にか「これからも大丈夫」という思い込みにつながるかもしれません。

でも、事故が起きなかったことと、安全だったことは、必ずしも同じではありません。

昨日まで問題がなかった作業でも、今日も必ず安全とは限りません。

だからこそ、経験を積んだ人ほど、初心を忘れてはいけないと私は考えています。

ベテランだから安全とは限らない。初心者だから危険とも限らない

工場で働いていると、経験年数によって仕事の知識や技術に差が出てきます。

ベテランの作業員には、長年積み重ねてきた経験があります。

設備の特徴や作業のコツ、ちょっとした異常にも気づけることがあります。

一方、経験の浅い作業員は、作業に慣れていないため、確認に時間がかかるかもしれません。

しかし、経験が長いからといって、必ず安全というわけではありません。

逆に、経験が浅い人でも、決められた手順を守り、危険を確認することで事故を防げる場合があります。

私が大切だと思うのは、経験年数そのものよりも、今、自分が行っている作業にどんな危険があるのかを考え続けることです。

何十年働いていても、初めてその作業をした日のように、危険を意識する。

簡単そうで、実は難しいことだと思います。

今回の事故から、自分自身が確認したい5つのこと

今回のニュースを受けて、私は次のことを改めて意識したいと思います。

  1. つり荷の下には入らない。 荷物が落下する危険を常に考える。
  2. つり荷の周囲にも不用意に近づかない。 荷物が振れたり、動いたりする範囲も危険だと考える。
  3. 強風など天候の変化を軽視しない。 危険が予想される場合は、作業を中止する判断を大切にする。
  4. 慣れによる油断を警戒する。 いつも行っている作業でも、確認を省略しない。
  5. 初心を忘れない。 自分の経験を過信せず、基本の安全ルールを守る。

そして、もう一つ大切なのは、個人の注意だけに頼らないことです。

危険な場所に人が入らないようにする仕組み、作業手順、設備の点検、強風時の中止判断など、職場全体で安全を確保する必要があります。

「気をつけていたのに事故が起きた」では済まされないからこそ、設備や作業環境を含めた対策が大切なのだと思います。

まとめ|何年働いていても、初心を忘れずに作業したい

今回の北海道伊達市の事故では、男性が意識不明の状態で搬送されたと報じられています。

事故の詳しい原因は、警察が調査している段階です。

私は、今回の事故について誰かを責めたいわけではありません。

ただ、同じように工場で働く一人として、改めて安全について考えるきっかけになりました。

つり荷の下には入らない。

つり荷は落ちるものと考える。

長い荷物は、落下だけでなく、振れや予想外の動きにも注意する。

そして何より、長年働いていても、慣れによって恐怖心や危険への意識を失わないようにする。

仕事に慣れることは大切です。でも、危険に慣れてしまってはいけない。

私自身も、これから何年工場で働くかわかりません。

それでも、何年働いていても初心を忘れず、一つひとつの作業を安全に行いたいと思います。

今回事故に遭われた男性の回復を心から願っています。

そして、同じような事故が二度と起きないことを願います。

※この記事は2026年10月28日時点の報道をもとに作成しています。事故原因や責任の所在を断定するものではありません。安全に関する記述には筆者の経験や考えを含みます。実際の作業では、法令や職場の安全基準、作業手順に従ってください。

参考資料


【追記】注意することも安全第一|声をかければ助かる命があるかもしれない

最近、Amazonプライム・ビデオでドラマ『不適切にもほどがある!』を見ています。

昭和と令和の価値観の違いを描いた作品ですが、見ながら考えさせられることがありました。

それは、人間関係におけるコミュニケーションの難しさです。

特に工場のような危険を伴う職場では、非常に重要な問題だと思います。

怒ることと注意することは同じなのか?

昔は、職場で上司や先輩から大きな声で怒られることも、今より珍しくなかったように思います。

現在では、パワーハラスメントへの意識が高まり、指導する側も言葉や態度に気を配る必要があります。

これは大切な変化だと思います。

しかし、工場で働く私には、少し難しいと感じる場面もあります。

例えば、同僚がクレーンのつり荷の下に入ろうとしていたら、どうするべきでしょうか。

私は、すぐに声をかけるべきだと思います。

場合によっては「危ない!」「止まって!」と大きな声になるかもしれません。

それは相手を怒りたいからではありません。

事故を防ぎたいからです。

注意する側も、注意される側も難しい時代

人間関係は本当に難しいと思います。

同じ言葉でも、伝え方や受け取り方によって印象が変わります。

注意したつもりでも、相手は怒られたと感じるかもしれません。

逆に、注意された側が不快に感じたとしても、それだけで直ちにパワハラになるわけではありません。

業務上必要で、適切な範囲で行われる指導は大切です。

ただし、安全のためだからといって、人格を否定したり、必要以上に怒鳴り続けたりしてよいわけでもありません。

緊急時には短く、はっきり危険を伝える。

危険がなくなった後には、なぜ危なかったのかを落ち着いて説明する。

そんなコミュニケーションが理想なのではないかと思います。

声をかけたことで助かる命もある

私が今回、一番伝えたいのはこのことです。

「あのとき声をかけていれば」と後悔するより、危険に気づいたときに声をかけたい。

もちろん、声をかけるだけですべての事故を防げるわけではありません。

設備の安全対策や作業手順、職場全体の安全管理が基本です。

それでも、目の前に危険が迫っている人がいたら、黙って見過ごすべきではないと思います。

相手が先輩でも、後輩でも、上司でも同じです。

命に関わる危険を見つけたら、立場に関係なく声をかけられる職場であってほしい。

そして、注意された側も、相手がなぜ声をかけてくれたのかを考えられる関係でありたいと思います。

長年工場で働いている私自身も、まだまだ学ぶことがあります。

仕事に慣れることは大切です。

でも、危険に慣れてはいけない。

そして、危険を見つけたときに声をかける勇気も忘れてはいけない。

安全第一とは、自分の命を守るだけではなく、一緒に働く仲間の命を守ることでもある。

『不適切にもほどがある!』を見ながら、そんなことを考えました。

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