1. カスタムGPTをちゃんと作ってみようと思った理由
いきなりLINEスタンプ用――現在は漫画構想にも広げている本命キャラクターで、カスタムGPTを作ったわけではありませんでした。
まずは画像生成を試しながら、そのキャラクターの方向性がある程度固まってきました。
メインとなるキャラクターは2人います。
顔つき、雰囲気、表情、世界観。
そうした要素を細かく指示しながら調整していくうちに、少しおもしろい現象が起きました。
別々のキャラクターとして作っているはずなのに、何度も指示を重ねていくと、だんだん顔立ちが近づいていき、最終的にはほとんど同じ顔になるのです。
髪型や服装は違っていても、目元や輪郭、表情のクセなどが似てきてしまう。
制作者としては「別人にしたい」のに、気づくと兄弟のように見えてしまうこともありました。
ただ、それは失敗というより、自分の好みや理想とする絵柄が明確になってきた結果でもあったのだと思います。
そんな時に、Xの投稿だったのか、GPTをいろいろ触っている流れだったのか、カスタムGPTという機能の存在を知りました。
試しにキャラクター固定の用途で使ってみると、思いのほか良い感触がありました。
毎回ゼロから説明しなくても、ある程度イメージ通りの方向へ寄せられる感覚があったのです。
そこであらためて、カスタムGPTそのものをしっかり作ってみようと思いました。
(自分の中では、何に使えるのか、まだぼんやりですが、使える機能は使えるようになってた方がいいと思ったし、世界で色々な人がカスタムGPTを公開している事も発見できてました。)
キャラクター固定での使い方も少しずつ安定してきました。
そうなると次に気になったのは、自分ならカスタムGPTをどのように使えるのか ということでした。
ただ使うだけではなく、自分の発想や作業に合わせて、どこまで調整できるのか。
どういうテーマなら活かせるのか。
実際に手を動かして試してみたくなりました。
そこで、答えが明確で失敗しにくい題材として、小学2年生向けの九九GPTを試作することにしました。
2. なぜ九九GPTを選んだのか
九九を選んだ理由はシンプルです。
✅ 答えがはっきりしている
✅ 対象が小学2年生と明確
✅ AIのミスが比較的少ない
✅ 親御さんにもお子さんにも需要がある
いきなり複雑な相談系GPTを作るより、まずは小さく、失敗しにくいテーマで試したいと考えました。
3. 作ってみて気づいたこと:大事なのは九九そのものではありませんでした
最初は、「九九を出題して、答え合わせができれば十分だろう」と思っていました。
しかし、実際に考え始めると、それだけでは弱いと感じました。
ただ正解・不正解を返すだけなら、通常のAIでもできます。
大事なのは、お子さんがまたやりたくなるかどうか でした。
4. キャラクター設定:やさしいおねえさん先生
そこで、先生キャラクターを決めました。
やさしくて明るいおねえさん先生です。
ただし、完璧な先生ではなく、昔は九九が苦手だった先生という設定にしました。
「おねえさんも昔ここで間違えたよ😊」
「大丈夫、少しずつできるようになるよ✨」
このような立ち位置にすることで、お子さんが間違えても安心できる空気を作れると考えました。
5. 言葉の温度を調整することが大切でした
作っていて一番おもしろかったのが、言葉の違和感でした。
たとえば、
「こたえをどうぞ😊」
これは悪くありません。
ただ、少し冷たく感じました。
お子さん向けであれば、
「なんだと思う〜?😊」
「わかったら教えてね♪」
「ゆっくり考えていいよ✨」
このような表現の方が、やわらかく感じます。
カスタムGPT作りは、命令文を書く作業というより、言葉の温度を細かく調整する作業 に近いと感じました。
6. ゲーム要素を加える
次に、九九をゲームのようにしました。
正解したら、
🎉「ピンポン♪ ピンポン♪」
🔥「3連勝です!波に乗っていますね!」
👑「10連勝です!九九王の登場です!」
このように盛り上げます。
連勝記録や、その日の最高記録も入れました。
それだけで、ただの練習が少しゲームらしくなります。
7. 会話のきっかけも重要でした
会話スターターも大切だと感じました。
ただ、
「九九テスト10問したいです」
よりも、
「🎯 九九テスト10問チャレンジ!」
の方が押したくなります。
最終的には、
- 🌟 7の段をれんしゅうしたいです
- 🚀 8の段をれんしゅうしたいです
- 👑 9の段をれんしゅうしたいです
- 🎯 九九テスト10問チャレンジです
このように、すぐ始められる入口にしました。
会話スターターは機能紹介ではなく、最初の遊び場の入口なのだと思いました。
8. カスタムGPTは、日本語で行うプログラミングに近いと感じました
カスタムGPTを作っていて感じたのは、これはある意味、日本語で行うプログラミング に近いということでした。
私はプログラミングに何度か挫折しています。
昔、BASICを少し触ったことがあります。
iPhoneアプリを作ってみようと思い、C++の本を買ったこともありました。
ただ、2日ほどで「これは難しい」と思い、やめてしまいました。
そのような自分でも、カスタムGPTなら作りながら調整できます。
- こういう時はこう返してほしい
- この言い方は少し冷たい
- 正解した時はもっと盛り上げたい
- 最初は必ず褒めてほしい
こうした指示を日本語で積み重ねていくと、少しずつ動きが変わっていきます。
コードは書いていません。
しかし、条件分岐やキャラクター設定、出力ルールを決めていく感覚があります。
プログラミングに挫折した人でも触れられる、とても面白い設計作業だと感じました。
9. 初心者の練習題材は算数で十分だと思います
初心者の方がカスタムGPTを練習するなら、いきなり難しいテーマでなくてよいと思います。
➕ 足し算
➖ 引き算
✖️ 掛け算
➗ 割り算
そのような答えがはっきりしている題材で十分です。
なぜなら、目的は計算そのものではなく、自分が思い描いた世界にGPTを近づける練習 だからです。
- やさしい先生にするのか
- ゲーム風にするのか
- 褒めて伸ばすのか
- 間違えた時にどう励ますのか
答えが明確な題材だからこそ、キャラクターや言葉づかい、会話の流れに集中できます。
10. まとめ
今回わかったのは、カスタムGPTで大事なのは高性能な機能だけではないということです。
大切なのは、
✅ 誰に使ってほしいのか
✅ どのような気持ちで使うのか
✅ どこで不安になるのか
✅ どうすればまた使いたくなるのか
そこを考えることでした。
九九GPTという小さな題材でも、キャラクター、言葉、リアクション、入口を作り込むだけで、ただのツールではなく「また会いたい先生」に近づいていきます。
カスタムGPTは、思っていた以上に奥が深いものでした。
そして、自分の創作や作業に合わせて育てていける道具だと感じています。
11. 自分用カスタムGPTを作る時のチェックリスト
最後に、自分用カスタムGPTを作る時のチェックリストをまとめます。
✅ 誰に使ってほしいのか決まっていますか?
子ども向けなのか、親向けなのか、自分専用なのかで、言葉づかいが変わります。
✅ 最初の一言は冷たくありませんか?
「何をしますか?」より、
「来てくれてうれしいです😊」の方が、使い始めやすくなります。
✅ キャラクターは固定されていますか?
先生なのか、先輩なのか、相棒なのか。
立ち位置が決まると、返答に一貫性が出ます。
✅ 使う人が不安になる場面はどこですか?
間違えた時、迷った時、できなかった時。
その瞬間にどう声をかけるかが大切です。
✅ 正解時・失敗時の反応は決めていますか?
正解したら盛り上げる。
失敗したら責めずに励ます。
ここを決めるだけで、体験がかなり変わります。
✅ 会話スターターは押したくなりますか?
ただの説明ではなく、最初の入口として考えます。
「九九テスト10問」より、
「🎯 九九テスト10問チャレンジ!」の方が楽しそうです。
✅ 機能を盛りすぎていませんか?
Web検索、画像生成、コード機能。
便利そうでも、目的に合わない機能はブレの原因になります。

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