結論:マンホールや銅線が盗まれる理由の一つは、金属として売ればお金になるからです。
最近、銅線や水道メーター、マンホールのふたなどが盗まれる事件が報道されています。
「えっ、そんなものまで盗むの?」
私はニュースを見て、そう思いました。
そして、もう一つ気になったことがあります。
ポケモンのマンホールまで盗まれたら困るじゃないか!
日本各地には、ポケモンが描かれた「ポケふた」が設置されています。
地域によって描かれているポケモンが違い、観光の楽しみにもなっています。
今回は、警察庁の資料や実際の事件をもとに、なぜ金属が盗まれるのか、どんな人が検挙されているのか、国はどんな対策をしているのかを調べてみました。
※私は犯罪捜査の専門家ではありません。公開情報をもとにした個人的な調査と考察です。
1. なぜマンホールのふたや銅線が盗まれるの?
理由の一つは、金属としての価値です。
例えば、マンホールのふたには鉄などが使われ、電線には銅などが使われています。
これらはリサイクルできる資源です。
本来、使わなくなった金属を回収して再利用することは良いことです。
しかし、他人の設備を勝手に持ち去り、金属として売却する犯罪が起きています。
特に銅は電気設備などに幅広く使われ、価格の上昇が盗難の背景の一つとされています。
ただし、すべてのマンホール盗難が金属の売却目的とは限りません。
デザインマンホールの場合は、収集目的なども考えられますが、犯人の動機が分からない事件では断定できません。
2. 本当にデザインマンホールが盗まれたの?
実際に盗難事件が発生しています。
2026年6月、愛知県豊田市で「ラリージャパン2026」のデザインマンホールのふた3枚が盗まれていたことが判明しました。
被害額は約12万円と発表されています。
市は警察に被害届を提出し、残っていたデザインマンホールについても予定を早めて撤去することになりました。
せっかく地域を盛り上げるために設置したのに、盗難防止のために撤去しなければならない。
なんとも残念な話です。
出典:豊田市公式発表
3. ポケモンのマンホール「ポケふた」も心配!
ポケふたは、ポケモンが描かれた特別なマンホールのふたです。
日本各地に設置され、地域ごとに違うデザインが楽しめます。
もし盗まれたら、どんな問題が起きるでしょうか。
| 困ること | 理由 |
|---|---|
| 観光客が困る | 楽しみに訪れても見られない |
| 子どもが悲しむ | 好きなポケモンのふたがなくなる |
| 自治体の負担 | 修理や再設置に費用がかかる |
| 事故の危険 | ふたがなくなった穴に落ちる可能性がある |
| 防犯費用が増える | 監視や盗難防止対策が必要になる |
ポケふたは、単なる金属のふたではありません。
地域の魅力を伝える観光資源でもあります。
なお、ここで紹介した豊田市の事件はポケふたの盗難ではありません。ポケふたについては、私自身の心配として書いています。
4. 日本では金属盗難がどれくらい起きているの?
警察庁が公表している金属盗難の認知件数を比較します。
| 年 | 金属盗難の認知件数 |
|---|---|
| 2020年 | 5,478件 |
| 2021年 | 7,534件 |
| 2022年 | 10,368件 |
| 2023年 | 16,276件 |
| 2024年 | 20,701件 |
| 2025年 | 15,710件 |
2020年から2024年までの4年間で、約3.8倍に増えました。
ただし、2025年は減少しています。
つまり、2024年までは急増していましたが、ずっと増え続けているわけではありません。
出典:警察庁・令和7年警察白書
5. 実際に盗んでいるのはどんな人なの?
ここは特に気になったので、国会で警察庁が説明した数字を調べました。
2024年、太陽光発電施設の金属ケーブル窃盗で検挙された人は147人でした。
そのうち外国人は110人、日本人は37人です。
| 国籍 | 検挙人数 | 割合 |
|---|---|---|
| カンボジア | 74人 | 50.3% |
| 日本 | 37人 | 25.2% |
| タイ | 19人 | 12.9% |
| ベトナム | 8人 | 5.4% |
| ラオス | 5人 | 3.4% |
| スリランカ | 4人 | 2.7% |
| 合計 | 147人 | 100% |
※割合は四捨五入しています。
ただし、この数字は太陽光発電施設のケーブル窃盗で検挙された人の内訳です。
マンホールの盗難を含む、日本全国すべての窃盗犯の割合ではありません。
また、国籍だけで犯罪の原因を判断することもできません。
6. 犯人は一人で盗んでいるの?実際の事件を調べてみた
一人で盗む事件もありますが、複数人で繰り返し盗む事件も確認されています。
例えば、2025年6月には、静岡県警がタイ国籍とラオス国籍の男6人について、10県で計78件、約1億1,000万円の被害に関与したと発表したことが報道されました。
また、2026年10月には、岡山県警などによる捜査で、カンボジア国籍12人とベトナム国籍2人が逮捕・送検され、3県で約22トンの電線ケーブルを盗んだなどと報じられています。
約22トンという数字には驚きました。
家庭にある電線を数本盗むような話ではありません。
大規模な設備が狙われているのです。
なお、逮捕された人全員について有罪が確定したわけではありません。
7. なぜ昔は聞かなかったようなものまで盗まれるの?
私が調べて考えた理由は、大きく4つあります。
① 金属の価格が高くなった
銅は電気自動車や太陽光発電、さまざまな電気設備に使われます。
世界での需要が高まると、価格が上がる要因になります。
② 盗んだ金属を売る場所がある
盗んだ金属をお金に換えられる仕組みがあることも問題です。
もちろん、正しく営業しているリサイクル業者まで疑うべきではありません。
ただし、一部の悪質な買い取り業者が金属盗難を助長していると、国家公安委員会も説明しています。
③ 屋外の設備は監視が難しい
太陽光発電施設や工事現場は広い場所にあることも多く、すべてを24時間見張ることは簡単ではありません。
④ グループで繰り返す犯罪がある
警察庁の資料では、複数人が役割を分担して盗難を行うケースが紹介されています。
盗む人だけではなく、運ぶ人、売却する人などが関わる場合もあるのです。
8. 日本人のモラルが低下したからなの?
私は最初、こんなことも考えました。
「昔はこんなものまで盗まなかったんじゃないの?」
しかし、調べてみると、それだけでは説明できません。
金属価格の変化、売却できる仕組み、犯罪グループの存在など、複数の要因が関係しています。
また、昔から窃盗犯罪そのものは存在していました。
金属盗難が増えたからといって、日本人全体の道徳心が低下したと決めつけることはできません。
9. 国は対策していないの?
実は、対策が始まっています。
2025年6月に「金属盗対策法」が成立しました。
2026年6月からは、対象となる金属くずの買い取り業者に対して、本人確認や取引記録などに関する規制が施行されています。
考え方はシンプルです。
盗んだ金属を簡単にお金に換えられないようにする。
盗む人だけでなく、盗品の売却先にも対策するということです。
出典:警察庁「金属盗対策」
10. GPTに聞いてみた!金属盗難を減らすには?
ここからは、公開資料をもとにGPTと考えた対策です。
| 対策 | 期待できる効果 | 課題 |
|---|---|---|
| 買い取り時の本人確認 | 盗品を売りにくくする | 業者の負担が増える |
| 防犯カメラの設置 | 犯行の抑止や証拠の確保 | 設置・維持費が必要 |
| マンホールの固定強化 | 持ち去りを難しくする | 工事費用が必要 |
| 犯罪グループの捜査 | 繰り返される盗難の防止 | 広域的な捜査が必要 |
| 盗難情報の共有 | 不審な取引の発見につながる | 関係機関の協力が必要 |
私が特に重要だと感じたのは、盗んだ金属を簡単に売却できない仕組みです。
防犯カメラを増やすだけでは、広い施設すべてを守ることは難しいでしょう。
盗難防止と売却防止の両方を進める必要があると思います。
11. まとめ:マンホールはただの鉄のふたじゃない!
今回調べてみて、金属盗難は思っていたより複雑な問題だと感じました。
金属価格の上昇だけでなく、盗品の売却先や犯罪グループの存在も関係しています。
そして、マンホールのふたが盗まれると、お金の問題だけでは済みません。
ふたがなくなった場所では、人が落ちたり、事故が起きたりする危険もあります。
特にポケモンのマンホール「ポケふた」は、地域の魅力を伝える大切な存在です。
子どもたちが楽しみにしているものまで、盗難を心配しなければならない社会にはなってほしくありません。
盗んだものを売れない仕組みと、そもそも盗まれない仕組み。
この両方が必要なのだと思いました。
もし街でマンホールのふたがなくなっているのを見つけたら、絶対に穴に近づかず、周囲の大人や警察などに知らせましょう。
ポケふたも、普通のマンホールも、安心して街に置いておける社会であってほしいですね。
※この記事は2026年10月26日時点の公開情報をもとに作成しています。公的資料の数字と、筆者個人の考察は区別しています。


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