WCS2026の『Pokémon Champions』マスターカテゴリ決勝。
ワトソンさんとconaさんによる3試合は、普通に見ているだけでもめちゃくちゃ面白い決勝でした。
そして試合後。
この2人が決勝戦を一緒に見返しながら、
「ここはこう来ると思っていた」
「実はこの展開は事前に考えていた」
「ここはミスだった」
「相手がこうすると思ったから、この技を選んだ」
と、お互いの考えを答え合わせする動画が公開されました。
これが面白い。
見ていて僕が思ったのは、
これ、将棋の感想戦みたいだな。
ということでした。
僕自身、ダブルバトルはまだ初心者です。
WCS2026世界王者の構築を実際に『Pokémon Champions』で使ってみても、最初の2匹を選ぶところから迷っています。
だから今回は、トッププレイヤーの考えを完全に理解したつもりで解説する記事ではありません。
むしろ逆です。
初心者の僕が、ワトソンさんとconaさんの感想戦を聞いて、「つまりこの2人は何を考えていたんだろう?」と自分なりに整理してみます。
そして最後。
やっぱり一番印象に残ったのは、
オオニューラの「フェイント(Feint)」でした。
大技でもない。
派手な一撃でもない。
「まもる(Protect)」に対して使われた、フェイント。
個人的には、ものすごく趣深い終わり方だったと思っています。
- WCS2026決勝は「技を当てるゲーム」だけではなかった
- Game1|1ターン目より前に勝負が始まっていた
- 初心者の僕がGame1から学んだこと
- Game2|1戦目の情報が、そのまま2戦目の罠になる
- Pokémon ChampionsのBO3って、こういうことなのかもしれない
- Game3|最後のフェイントだけを見ていたら分からなかった
- イダイトウの「素早さ」が世界大会決勝で効いてくる
- そして最後。エルフーン+リザードン対オオニューラ+イダイトウ
- Fake OutかFeintか
- 「まもるなら大丈夫」という僕の固定観念がひっくり返った
- 最後を決めたのは、大技じゃなかった
- 本人がミス寄りの判断だったと振り返っていても、僕は痺れた
- 「フェイントが美しく見えた」という感想戦も面白かった
- 過去のWCS決勝を全部見たわけじゃない。それでも画期的な決勝だと思った
- 世界トップでも「全部分かっている」わけじゃなかった
- Game1は研究。Game2は修正。Game3は人間同士の読み合い
- 初心者の僕が今回持ち帰りたい6つ
- 世界王者の6匹をコピーしても、世界王者にはならなかった
- まとめ|僕にとってWCS2026決勝は「まもる」の見え方が変わった試合
WCS2026決勝は「技を当てるゲーム」だけではなかった
ダブルバトル初心者の僕は、対戦しているとどうしても、
「このポケモンにはこの技」
「弱点を突けばいい」
「相手がまもりそう」
くらいのところで考えてしまいます。
でも今回のWCS 2026 Grand Finalsの感想戦を聞くと、2人が考えていたのはそのさらに先でした。
例えば、
「相手は自分の基本選出を知っているはず」
「だから対策するなら、この2匹を出してくるはず」
「でも相手も、こちらがそこまで考えることを知っている」
「じゃあ、あえて前の試合と同じ選出をするのか?」
という世界。
技を選ぶ前から読み合いが始まっています。
将棋でいうなら、
目の前の一手だけではなく、
相手がどの定跡を研究してきたかまで含めて盤面を見ている。
そんな感じに僕には見えました。
Game1|1ターン目より前に勝負が始まっていた
1試合目で特に印象的だったのが、先発の読み合いです。
ワトソンさん側には基本となる選出がある。
conaさんも当然それを研究している。
そしてワトソンさん側も、
「相手は自分たちの基本選出を対策してくる」
というところまで考えていました。
感想戦では、先発を見た瞬間に両者の反応がかなり違います。
一方は、
「これが一番想定していた形」
という感覚。
もう一方は、
「やられた」
という感覚。
しかもワトソンさん側は、その盤面について数手先まで事前に考えていたと話しています。
僕はここがかなり衝撃でした。
初心者の僕なら、
「初手で何を撃とう?」
から始まります。
でも上の人たちは、
「そもそもこの4匹をどう並べるか」
の時点から何手も先を考えている。
さらに、
相手が自分を研究していることまで利用する。
ここまで来ると、本当に将棋の感想戦です。
初心者の僕がGame1から学んだこと
ここから僕が真似できそうなのは、全部を読み切ることではありません。
そんなの今の僕には無理です。
でも一つだけならできます。
選出画面で、
「相手が一番やりたいことは何だろう?」
と考えること。
さらに一歩進めるなら、
「相手から見て、僕のパーティーの何が一番嫌なんだろう?」
まで考える。
これだけでも、ただ相性表を見ながら4匹を選ぶよりは一段違う気がします。
Game2|1戦目の情報が、そのまま2戦目の罠になる
BO3の面白さが一番分かりやすかったのが2試合目です。
1試合目でワトソンさん側の先発がうまく刺さりました。
初心者の僕なら、
「じゃあ次も同じのでいいじゃん」
と思ってしまいます。
ところがBO3では、相手も1試合目を見ています。
つまり、
「さっき負けたから、今度は対策してくるはず」
と考える。
さらに反対側は、
「相手は対策してくると思っているだろう」
と考える。
すると、
同じ先発をもう一度出すこと自体が、逆に読みになる。
感想戦でも、
「さすがにもう同じ形では来ないだろう」
という考えがあったことが語られています。
ところが実際には――。
ここが面白い。
初心者目線では、
「同じ4匹で3回戦う」
くらいにしか見えていなかったBO3が、感想戦を見ると全然違いました。
1試合目で見せた行動そのものが、2試合目では情報になる。
そして2試合目の行動が、3試合目の材料になる。
だから同じ6匹でも、試合ごとにゲームが変わっていく。
Pokémon ChampionsのBO3って、こういうことなのかもしれない
もちろん僕はまだ、世界大会レベルのBO3を語れるほど経験していません。
でも初心者なりに今回かなり腑に落ちました。
BO3では、
「正しい技を選ぶ」
だけではない。
自分が相手に何を見せたか。
これもゲームの一部になる。
僕が普段ランクバトルでやっている1試合だけの対戦とは、似ているようで違う面白さがあります。
Game3|最後のフェイントだけを見ていたら分からなかった
そして最終Game3。
この試合は、最後の
SneaslerのFeint(オオニューラのフェイント)
があまりにも印象的でした。
ただ、感想戦を聞いて面白かったのは、
実は最後のフェイントだけが勝負だったわけではないことです。
イダイトウの「素早さ」が世界大会決勝で効いてくる
途中で大きなポイントになったのが、
Basculegion(イダイトウ)の素早さ関係。
ワトソンさんはイダイトウについて、耐久だけではなく素早さにかなり意味を持たせていました。
理由を聞くと面白い。
イダイトウ同士になる場面がある。
その時、
相手のイダイトウより先に動ける価値が大きい。
だから耐久に全部回すより、素早さを取った。
相手側はそこまで速いイダイトウを想定していなかった。
その構築段階の小さな違いが、世界大会決勝の重要な場面で出てきます。
これも初心者の僕には勉強になりました。
努力値というと僕は、
「攻撃を最大にする」
「この攻撃を耐える」
みたいに考えがちです。
でも上の人は、
「このポケモンと対面した時だけは先に動きたい」
という未来の盤面から逆算して調整している。
構築を作っている時点で、もう試合が始まっているんですね。
そして最後。エルフーン+リザードン対オオニューラ+イダイトウ
そして、あの最終盤です。
conaさん側には、
Whimsicott(エルフーン)とCharizard(リザードン)。
ワトソンさん側には、
Sneasler(オオニューラ)とBasculegion(イダイトウ)。
ここでオオニューラには、
ねこだまし(Fake Out)
があります。
普通ならものすごく強い技です。
相手をひるませて動かさない。
僕も実際にこの構築を使っていて、困ったらねこだましを押したくなります。
ところがオオニューラにはもう一つある。
フェイント(Feint)。
Fake OutかFeintか
初心者の僕なりに単純化すると、こんな読み合いに見えます。
相手が攻撃してくるなら、
ねこだましが強い。
でも相手が「まもる(Protect)」を使うなら、
フェイントが強い。
そして相手側から見ると逆です。
攻撃したい。
でもFake Outが怖い。
だからProtectしたい。
でもProtectするとFeintがある。
つまり、
「まもる」が完全な安全択ではない。
「まもるなら大丈夫」という僕の固定観念がひっくり返った
ここが、僕がこの決勝で一番面白かったところです。
ダブルバトル初心者の僕の中では、
「困ったら、まもる」
という感覚がかなりあります。
もちろん実際には例外があります。
でも感覚としては、
「まもるを押したら、そのターンはほぼ防げる」
くらいに思っていました。
だから危なくなったらProtect。
相手の攻撃を読んだらProtect。
時間を稼ぎたいならProtect。
僕の中では「まもる」って、かなり絶対的な防御技だったんです。
その先入観を、世界大会決勝の最後にひっくり返したのが、
フェイントでした。
最後を決めたのは、大技じゃなかった
これがまた趣深い。
世界大会。
WCS2026 Grand Finals。
大きな会場。
世界チャンピオンが決まる最後の瞬間。
そこで飛び出したのが、
超火力の必殺技でも、
派手な一撃でもない。
相手が「まもる」。
そこへ、
フェイント。
そしてその後ろから攻撃が通る。
僕はこの終わり方が、ものすごく好きです。
ポケモンバトルって、
「一番強い技を当てた方が勝つゲームじゃないんだな」
というのが、あの数秒に詰まっていた気がしました。
本人がミス寄りの判断だったと振り返っていても、僕は痺れた
感想戦では、最後についてかなり率直な話も出てきます。
conaさん自身、勝ちを意識したことで頭がうまく動いていなかったという趣旨の振り返りをしています。
ワトソンさん側も、
「これしかない完璧な一手だった」
みたいな単純な話をしているわけではありません。
別の選択肢もあった。
もっと良い動きがあった可能性もある。
だから、あの最後だけを切り取って、
「世界王者が完璧にすべて読み切った!」
という話にしてしまうのは、本人たちの感想戦とは少し違うと思います。
でも。
僕はそれでもいいと思っています。
仮にどこかに判断ミスが混ざっていたとしても、
あの状況で、両方が「まもる」を選び、そこにフェイントが刺さった。
その展開そのものに痺れました。
むしろ人間同士が45秒の中で悩んで、読み合って、追い込まれた結果だから面白い。
「フェイントが美しく見えた」という感想戦も面白かった
感想戦の中でも、この最後について面白い話がありました。
両方が「まもる」を選んだからこそ、
結果としてフェイントがものすごく美しく見える。
本人たちもそんなニュアンスで笑いながら振り返っています。
これ、すごく分かります。
後から最善手だけを計算することと、
世界大会決勝のその瞬間に選ぶことは別です。
実戦には、
疲労もある。
緊張もある。
相手への読みもある。
「これで世界一かもしれない」という気持ちもある。
だからこそ、あの最後には物語がある。
僕は「趣深い」という言葉が一番しっくりきました。
過去のWCS決勝を全部見たわけじゃない。それでも画期的な決勝だと思った
僕は過去のポケモン世界大会の試合を、最初から最後まで全部見てきたわけではありません。
だから、
「ポケモン史上初」
とか、
「歴代最高」
とまで断言するつもりはありません。
もっとすごいフェイントの使い方が過去にあったのかもしれません。
それでも、少なくとも僕にとってWCS2026の決勝は、
かなり画期的な試合でした。
理由は、
僕の中にあった、
「まもる=ほぼ安全」
という固定観念を壊してくれたからです。
Protectすら読み合いの一部になる。
守ったから安全なのではない。
「相手がFake Outを押すのか、Feintを押すのか」まで考えないといけない。
こんなの初心者からしたら、
「じゃあどないしたらええねん」
という世界です。
でも、それが面白い。
世界トップでも「全部分かっている」わけじゃなかった
今回の感想戦を聞いて、もう一つ印象が変わりました。
世界トップの人って、
毎ターン全部分かっていて、
正解を淡々と押しているのかと思っていました。
実際は違いました。
「ここは失敗だった」
「これが来ると思っていた」
「そこまで速いとは思わなかった」
「こっちの方が良かったかもしれない」
普通にそういう話が出てきます。
ただし初心者との違いは、
その一つ一つについて、
なぜそう思ったのかを説明できる。
そして、その前提となる準備量がものすごい。
Game1は研究。Game2は修正。Game3は人間同士の読み合い
僕なりに今回の3試合をまとめるなら、こんな感じです。
Game1。
事前研究が刺さった試合。
Game2。
1試合目の情報を使って、お互いが修正した試合。
Game3。
事前研究、構築、素早さ調整、その場の読み、そして人間の判断まで全部出てきた試合。
3試合を続けて見るから面白い。
そして感想戦を見ると、さらに面白くなる。
初心者の僕が今回持ち帰りたい6つ
今回のWatson vs conaの感想戦を聞いて、僕が今後のランクバトルで意識したいことは6つです。
1つ目。
相手が一番やりたいことを考える。
2つ目。
自分の何を相手が嫌がっているか考える。
3つ目。
目の前の1匹を倒すことだけを考えない。次に誰を出すかまで考える。
4つ目。
素早さ調整には理由がある。
5つ目。
まもるは絶対安全ではない。
そして6つ目。
負けそうでも、まだ残っている勝ち筋を探す。
全部一度にやろうとしたら頭がパンクするので、僕はまず1つ目からです。
世界王者の6匹をコピーしても、世界王者にはならなかった
僕はWCS2026決勝を見たあと、実際にワトソンさんの6匹を『Pokémon Champions』で使っています。
でも当然ながら、同じ6匹を揃えただけでは同じようには勝てませんでした。
以前は、
「この技なんで入ってるんだろう?」
と思うことも多かったです。
でも今回の感想戦を聞くと、
構築というのは6匹のポケモンを並べることではなく、
「こういう盤面になったら、こうする」まで含めて構築なんだ
ということが少し分かってきました。
【内部リンク】
WCS2026決勝の最後、なぜねこだましではなくフェイントだったのか?
まとめ|僕にとってWCS2026決勝は「まもる」の見え方が変わった試合
WCS2026 Pokémon Champions Masters Grand Finals。
ワトソンさんとconaさんの決勝は、試合だけ見ても面白かったです。
でも本人2人の感想戦を見ると、
その裏で行われていた読み合いは想像していたよりずっと深いものでした。
研究。
選出。
素早さ調整。
交代。
ねこだまし。
まもる。
フェイント。
そして最後に世界一を決めたのは、
派手な大技ではありませんでした。
「まもる」に対する「フェイント」。
僕はこの終わり方が本当に好きです。
本人たちが振り返れば、もっと良い選択があった場面もある。
判断ミスだったと思うところもある。
それでも、いや、だからこそ。
あの最後はものすごく人間臭くて、趣深い。
そして僕の中にあった、
「まもるを押せば、ほぼ大丈夫」
という固定観念を完全にひっくり返してくれました。
過去のWCSを全部見てきたわけではありません。
それでも僕にとっては、
「まもる」という技の見え方を変えた、非常に画期的な決勝戦でした。
そして世界トップの2人が、
「あそこはこうだった」
「いや、こっちはこう思っていた」
と一緒に振り返る。
そこまで含めて、本当にいい決勝だったと思います。
僕ももう少し『Pokémon Champions』のランクバトルをやりながら、
次は技だけじゃなく、
「相手は何を考えているんだろう?」
まで考えられるようになりたいです。
2026/9/9 チャンネルズ のダブルはハイパーボール級2でシングル時間なかったのですが。
おなじメンバーでスーパーボール級2(もう少し時間あったらあがれそうでしたが。。。。
オオニューラがやっぱり強いなぁと感じました、個々の力が高いから、シングルでも十分いけます!)
次のシーズンからゴリランダーとか出てきてまた色々力関係が変わりそうです!)
ポケモンムーバーとポケモンバンクも何もしてない。。。やべぇー。


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