「早くアルバイトをして、お金を稼ぎたい!」
中学生や高校生、大学生、専門学生の中には、そんなことを考えている人もいるのではないでしょうか。
自分で稼いだお金で、好きなものを買いたい。
親に頼らず、自分のお金を自由に使ってみたい。
その気持ちはよくわかります。
ただ、僕は子供たちに一つ伝えておきたいことがあります。
お金を稼ぐ方法は、誰かに雇われてアルバイトをすることだけではないということです。
もちろん、アルバイトは素晴らしい経験になると思っています。
友達ができたり、恋愛に発展したり、社会の仕組みを学んだり。アルバイトから正社員になり、社長になった人だっています。
一方で、今はインターネットを使って自分で何かを作り、お金を得るという選択肢もあります。
僕自身、18歳頃からインターネットの世界を見てきましたが、昔では考えられなかったような働き方が増えてきたと感じています。
今回は、そうした働き方について、子供たちに伝えたいと思ったことを書いてみます。
僕は経済やビジネスの専門家ではありません。普通に会社で働きながら、ブログなどにも挑戦している一人の父親です。
この記事は「ネットで稼ごう!」と勧めるためのものではありません。
アルバイトもいい。でも、ほかにも選択肢がある。それを知っておいてほしい。
そんな気持ちで書いています。
アルバイトは、お金を稼ぐだけの場所ではない
例えば、スーパーのレジ打ちや品出し、コンビニ、飲食店など、アルバイトにはさまざまな仕事があります。
僕は、そうした仕事を経験することには大きな価値があると思っています。
学校では、基本的に同じ年代の人たちと過ごす時間が多いですよね。
でも、アルバイト先には、年上の大学生や社会人、年下の人、親や祖父母くらいの年代の人がいることもあります。
普段の学校生活では出会わない人たちと、一緒に働くことになります。
そこから友達になることもあるでしょう。
恋愛に発展することだってあるかもしれません。
仕事を教えてもらったり、失敗して注意されたり、誰かに助けてもらったり。
反対に、自分が誰かを助ける立場になることもあります。
もちろん、人間関係で悩むこともあると思います。
それでも、アルバイトには、お金だけでは得られない人生経験がたくさん詰まっているのではないでしょうか。
だから僕は、子供たちがアルバイトをしたいと言ったら、その経験自体は大切にしてほしいと思っています。
アルバイトから社長になった人もいる!実際の3つの話
アルバイトというと、学生時代だけの仕事というイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも、アルバイトから始まった仕事が、その後の人生を大きく変えることもあります。
僕が以前から知っていた3つの話について、今回改めて調べてみました。
① 鳥貴族|創業時のアルバイトが専務や常務に
焼鳥チェーン「鳥貴族」を知っていますか?
鳥貴族の創業者、大倉忠司さんは、1985年に1号店を開業しました。
その創業時にアルバイトとして働いていた人たちが、後に会社の専務や常務になっています。
2015年に放送されたテレビ東京の「カンブリア宮殿」では、当時の鳥貴族の取締役4人全員が元アルバイトだったことも紹介されました。
さらに2026年のインタビューでも、大倉さんは、1号店でアルバイトだった2人が後に専務と常務になったことを振り返っています。
最初は小さなお店のアルバイトだった人たちが、会社の成長を支える重要な立場になったわけです。
これはすごい話だと思います。
参考:PRESIDENT Online・大倉忠司さんインタビュー(2026年)
② CoCo壱番屋|15歳からアルバイト、22歳で社長に
この話も、ニュースで見たときに驚きました。
カレーハウスCoCo壱番屋で高校1年生からアルバイトを始めた諸沢莉乃さん。
15歳で働き始め、19歳で接客の高い評価を受け、2024年5月には22歳で社長に就任しました。
ただし、ここは正確に説明しておきます。
CoCo壱番屋の本部である壱番屋の社長になったわけではありません。
CoCo壱番屋などのフランチャイズ店舗を運営する「スカイスクレイパー」という会社の社長になったのです。
それでも、アルバイトから会社の社長になるというのは、本当に驚くような話です。
しかも、社長になる前日までアルバイトとして働いていたそうです。
接客の仕事に真剣に取り組んできたことが、思いがけないチャンスにつながった一例だと思います。
③ 吉野家|アルバイトから社長、そして会長へ
牛丼チェーンの吉野家にも、アルバイトから社長になった人がいます。
河村泰貴さんです。
河村さんは19歳頃に吉野家でアルバイトを始め、その後、正社員になりました。
そして2012年に吉野家ホールディングスの社長に就任。2025年には会長になっています。
しかも河村さんは、最初から社長を目指していたわけではなかったそうです。
仕事を続ける中で、人生が大きく変わっていったのですね。
参考:日経BOOKプラス・河村泰貴さん「高卒バイトから社長になれた理由」
アルバイトから、どんな人生につながるかはわからない
もちろん、アルバイトを頑張れば誰でも社長になれるという話ではありません。
今回紹介した人たちは、特別な成功例でもあります。
ただ、僕が伝えたいのは、アルバイトという入り口からでも、想像していなかった未来につながる可能性があるということです。
アルバイトから正社員になる。
そこで出会った人と一緒に新しい仕事を始める。
仕事の楽しさに気づいて、その道を一生の仕事にする。
そんなこともあると思います。
ただし、アルバイトには給料が出ない時間もある
ここで、少し違う角度から考えてみたいと思います。
例えば、時給1,200円のアルバイトを4時間したとしましょう。
給料は4,800円です。
でも、そのアルバイト先まで片道30分かかるとしたらどうでしょうか。
往復で1時間。
つまり、4時間働くために、実際には5時間使っていることになります。
| 項目 | 時間・金額 |
|---|---|
| 時給 | 1,200円 |
| 勤務時間 | 4時間 |
| 給料 | 4,800円 |
| 往復の通勤時間 | 1時間 |
| 合計で使う時間 | 5時間 |
| 移動時間込みの1時間あたりの収入 | 960円 |
※税金、交通費、着替えなどの準備時間は考慮していない単純計算です。960円は法律上の時給ではなく、移動時間を含めて考えた参考値です。
もちろん、交通費を支給してくれる職場もあります。
ただ、一般的な通勤時間そのものには給料が発生しません。
働く時間の前後に、30分、1時間、場合によってはそれ以上の時間が必要になることもあります。
これはアルバイトが損だと言いたいわけではありません。
お金を稼ぐために、自分の時間をどれくらい使っているのか。
そんな考え方も知っておいてほしいのです。
もっとも、自宅でできる仕事なら必ず効率がいいというわけでもありません。
ネットで何かを販売する場合も、制作、勉強、宣伝、問い合わせ対応など、報酬が発生しない時間があります。
どちらにも良い面と難しい面があると思います。
僕が驚いた、ネットで稼ぐ中学生「キメラゴン君」
僕は18歳頃からインターネットの世界を見てきました。
インターネットが広がっていく様子を見ながら、何度も「すごい時代になったな」と感じてきました。
そんな僕が、30代後半から40代前半だった頃に驚いた人物がいます。
キメラゴン君です。
2019年頃、まだ中学生だったキメラゴン君が、ブログや有料note、Webライティングなどを通じて収益を得ているという話を知りました。
当時の報道では、月に10万円以上を稼いでいる中学生として紹介されていました。
もちろん、その金額は当時の本人の発信などに基づくもので、すべての収益を第三者が検証できたわけではありません。
それでも、僕には衝撃的でした。
「えっ、中学生がインターネットでそんなに稼げるの?」
「どうやって稼いでいるんだろう?」
「すごいな……」
もう、本当にその言葉しか出ませんでした。
当時はイケハヤさんという有名なブロガーとも交流していて、動画や音声で紹介されていた記憶があります。
今回改めて調べると、2019年12月18日にイケハヤさんのVoicyでキメラゴン君が紹介されていた記録も見つかりました。
参考:Voicy「ネットで稼ぐ中学生!キメラゴンさんに話を聞いた。」
その後の詳しい活動までは、僕も追いかけていません。
ただ、当時の僕にとって、キメラゴン君の存在は、働き方に対する考え方を広げてくれるものでした。
中学生でも、自分の知識や文章、技術を使ってお金を得ることができる場合がある。
誰もが同じように成功するわけではありませんが、そんな選択肢が存在すること自体が驚きだったのです。
アルバイト以外にも、お金につながる活動はある
では、今の中学生や高校生、大学生には、どんな選択肢があるのでしょうか。
例えば、こんなものがあります。
| 活動 | 身につくこと | 将来の収入の可能性 |
|---|---|---|
| ブログ | 文章力・調査力 | 広告・商品紹介 |
| 動画制作 | 企画・撮影・編集 | 広告・制作依頼 |
| イラスト | デザイン・表現力 | 作品販売・制作依頼 |
| プログラミング | 論理的思考・制作技術 | アプリ制作・開発の仕事 |
| LINEスタンプ | キャラクター制作・販売経験 | スタンプ販売 |
| 写真撮影 | 撮影・編集・構図 | 写真販売・撮影の仕事 |
もちろん、これらは始めれば必ず収入になるというものではありません。
むしろ、最初は1円も稼げないことだってあります。
でも、ここで考えてほしいことがあります。
お金が稼げなかったとしても、何かが自分に残る可能性があるということです。
ブログを書けば、文章を書く練習になります。
動画を作れば、編集技術が身につくかもしれません。
プログラミングを学べば、自分で便利なものを作れるようになるかもしれません。
そうした経験が、将来の仕事や就職活動に役立つことも考えられます。
実際にブログを39記事書いて、収益は3円だった大学生
今回、アルバイト以外の働き方について調べていて、印象に残った個人ブログがありました。
「ヒトブログ」というサイトです。
現役大学生の運営者が、ブログを4か月続けて39記事を書いた結果、収益は3円だったと公開しています。
39記事で3円。
お金だけで考えると、アルバイトのほうがはるかに効率がいいですよね。
でも、この大学生はブログを続ける中で、WordPressのテーマを自作したり、Webサービスを公開したり、就職活動で話せる経験を得たりしたそうです。
これは本人が公開した体験談であり、誰でも同じ成果が得られるという意味ではありません。
それでも、僕はこういう話こそ、子供たちに知ってほしいと思いました。
収入だけを見れば3円。
でも、身につけた技術や経験まで含めると、違う見方ができるのではないでしょうか。
参考:ヒトブログ「大学生ブログは稼げる?稼げなかった自分の数字を全部公開」
僕自身もブログで稼ぐ難しさを感じている
ここまでインターネットでの収益化について紹介してきましたが、僕自身も決して成功者というわけではありません。
僕は会社で働きながら、個人ブログを運営しています。
2020年からブログを始め、途中で長い間ほとんど更新していなかった時期もありました。
2026年に本格的に再始動しましたが、広告収入は1日1円、2円という日も珍しくありません。
2026年10月29日には、初めて1日のGoogle AdSense推定収益が1,000円を超えました。
6年続けて、初めてのことでした。
もちろん、その日だけ1,000円を超えたからといって、毎日同じように稼げるわけではありません。
僕自身、インターネットでお金を稼ぐことは簡単ではないと感じています。
それでも、ブログを書いていると、調べる力や文章を整理する力が少しずつ身についているように感じます。
自分が疑問に思ったことを調べ、記事にして、誰かに読んでもらう。
それだけでも、僕にとっては面白い経験です。
関連記事:【実体験】ブログ6年目で初めて1日1,000円を超えた話
アルバイトとネットでの活動、どちらがいいの?
僕は、どちらか一方を選ばなければならないとは思いません。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
| 比較 | アルバイト | ネットでの制作・発信 |
|---|---|---|
| 収入 | 働いた時間に応じて得やすい | ゼロの場合もある |
| 人間関係 | 職場で直接交流できる | オンラインで交流できる場合もある |
| 時間 | シフトや通勤が必要 | 自分で調整しやすい活動もある |
| 学べること | 接客・仕事の進め方・協力 | 制作・発信・販売・技術 |
| 難しい点 | 勤務時間・人間関係・体力 | 集客・継続・収益の不確実性 |
※一般的な傾向を整理したものです。仕事内容や活動内容によって異なります。
例えば、週に何日かアルバイトをしながら、休日にブログを書いてみる。
アルバイトで接客を経験しながら、自宅で動画編集を勉強する。
アルバイトで貯めたお金で、パソコンや教材を買って新しいことに挑戦する。
そんな組み合わせもあります。
アルバイトで得られる経験と、自分で何かを作る経験。その両方を持つこともできるのです。
18歳になるまで待たなくても、準備できることはある
「でも、中学生だからアルバイトができない」
「高校がアルバイト禁止だから、何もできない」
そう考える人もいるかもしれません。
日本の労働基準法では、原則として15歳になった後の最初の3月31日が終わるまで、労働者として働くことはできません。一部の仕事には許可を得た場合の例外があります。
また、高校生でも18歳未満の場合は、深夜労働などに法律上の制限があります。
学校の校則や家庭のルールも確認する必要があります。
ただ、今すぐ収入を得られなくても、将来につながる準備はできます。
- 自分の好きなことについて文章を書いてみる
- スマートフォンで短い動画を作ってみる
- 無料の学習教材でプログラミングを勉強する
- イラストやキャラクターを描いてみる
- 写真を撮って編集してみる
- 家計簿やお小遣い帳でお金の管理を学ぶ
- 自分が興味を持てる仕事を調べてみる
最初から販売したり、公開したりする必要はありません。
まずは練習するだけでもいいと思います。
なお、インターネットで収益化する場合には、年齢制限や契約条件にも注意が必要です。
例えばGoogle AdSenseは、本人が申し込むには原則18歳以上である必要があります。18歳未満の場合、保護者が自分のアカウントで申し込む方法が案内されています。
また、簡単に稼げるという言葉にも注意してください。
国民生活センターは、動画を見るだけ、いいねを押すだけといった副業の勧誘から、高額なお金を請求されるトラブルについて注意を呼びかけています。
未成年の人は、契約やお金の受け取り、個人情報の公開などについて、必ず保護者と相談してほしいと思います。
参考:国民生活センター・簡単なタスクで稼げるとうたう副業トラブルに注意
なぜ僕は、こんな記事を書こうと思ったのか
最後に、今回この記事を書こうと思った理由を残しておきます。
僕には子供がいます。
これから子供たちが大きくなれば、アルバイトをしたいと思う日も来るでしょう。
高校を卒業して働く子もいるかもしれません。
大学や専門学校に進学する子もいるかもしれません。
どんな道を選ぶのかは、まだわかりません。
僕自身、アルバイトには人生を豊かにする経験がたくさんあると思っています。
仕事を通じて人と出会い、学び、成長する。
そこから正社員になったり、思いがけないチャンスをつかんだりすることもあります。
だから、アルバイトを否定する気持ちはまったくありません。
ただ、僕が子供たちに伝えたいのは、世の中には、それ以外にもお金を稼ぐ方法があるということです。
自分で何かを作る。
自分の知識を誰かの役に立てる。
身につけた技術を使って仕事をする。
そういう働き方もあるんだよ、と伝えたいのです。
でも、僕自身、こういうことを子供たちに口でうまく説明できる自信がありません。
話しているうちに、何を伝えたかったのかわからなくなってしまうこともあります。
だから、こうして文章にしてみることにしました。
この記事は、今アルバイトをしたいと思っている中学生、高校生、大学生、専門学生に向けて書いていると同時に、僕自身の子供たちに向けて書いている記事でもあります。
まとめ|どんな働き方を選ぶかは、自分で決めていい
アルバイトには、アルバイトでしか得られない経験があります。
人との出会い、仕事の楽しさ、社会の仕組み、責任感。
その経験が、人生を大きく変えることもあります。
一方で、インターネットを使って、自分の文章や作品、技術を仕事につなげる方法もあります。
ただし、どちらにも難しさがあり、成功が約束されているわけではありません。
そして、どちらか一つに決める必要もありません。
アルバイトをしながら、別のことにも挑戦してみる。
今は勉強や趣味に集中して、将来のための力を育てる。
そういう選択肢もあります。
僕が子供たちに伝えたいのは、たった一つです。
「世の中には、いろいろな働き方やお金の稼ぎ方がある。だから、最初から自分の可能性を狭めなくてもいいんだよ」
どんな道を選ぶのかは、自分で考えて決めてほしい。
そのために、まずは選択肢を知っておいてほしいと思います。
この記事が、僕の子供たちや、これから社会に出ていく若い人たちにとって、少しでも視野を広げるきっかけになればうれしいです。
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※この記事は2026年11月2日時点で確認できた情報と、筆者自身の経験・感想をもとに作成しています。企業の経歴やサービスの利用条件は、紹介した出典で確認しています。


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