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出勤前17分、怒りを持ち越さなかった日

出勤前にリビングでゲームに向き合う父と息子の後ろ姿 子育て・家族

この話の前日の話→選択肢を出しただけの夜|父の揺れ


出勤前、あと17分でした。
この17分をどう使うかで、今日一日の質が変わる気がしていました。

今日は土日で道は空いている。
でも家の中の空気は、少し重たかったです。

最初はマリオカートワールド。
そのあとSwitch Sports。
そして最後にルイージマンション3。

ルイージマンションは久しぶりでした。
1年くらいはやっていなかったと思います。
以前やったときも、かなり難しかった記憶があります。

主役のルイージは一番下の子。
僕は2人プレイの、全身緑のルイージで横に立ちました。


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■ ボス戦

強い。
何回もやられる。

やられるたびに、子どもは、普段は言わないような、かなり強い言葉が出ていました。
声が大きくなり、呼吸も荒くなっていました。

僕も少し焦りました。
時間が迫っていることと、どうしていいか分からない感覚が重なっていました。

でも本当に怖かったのは、
その空気のまま会社に行くことでした。

昔の僕なら、
「もうやめようかぁ」
「もうご飯食べようよっ!」
そう言って終わらせていたかもしれません。

でも今回は、横に立ちました。

1、子どもがツタを切る。2、僕がライトを当てる。
3、子どもが吸い込みボスを投げ飛ばす。
この工程が、何回も何回も繰り返され、ますます激しい言動が、

リビングを飛び交います。

僕もブランクがあり、手探りでした。
何回もやられました。
それでも続けました。

これは子どもを責めたい話ではなく、
僕が持ち越さない練習の記録です。


■ 倒した瞬間

そして、遂にそのステージのボスを倒せました。

倒した瞬間、
さっきまで荒れていた部屋が、打って変って静寂に変わりました。
全くの別世界に入ったみたいでした。

子どもは、めちゃくちゃ喜ぶわけでもなく、
画面を淡々と見つめていました。
涙は、出ていましたが、その時は、止まっていました。

僕は聞きました。

「何回も何回も、やられたけど、なんとか倒せたなぁっ!今の気持ちは、どぉーう?」

しばらくの沈黙があり・・・・・・「うれしかった」(口調は、冷静)

「めっちゃ何回も何回もやられて倒したもんな」(パパのが興奮気味に)

子ども、小さく頷く。

そして感情全開のこどもの顔が平静状態に戻っていたことに、僕はホッとしました。

ボスを倒せたことよりも、
その顔が戻ったことのほうが、遥かに、うれしかったです。


■ セーブできていなかった

でも、ここで終わりではありませんでした。

セーブできていると思っていたら、
実はできていませんでした。

オートセーブが入っていると思っていました。
でも、セーブはされていませんでした。

再び泣き出す、子ども。布団の方へ走り出す。

すぐさま、僕は1人で挑戦すると決心し、リトライ。

一度倒すまでの過程は、インプットしたので、あとは、再現あるのみ。

子どもは、泣きながら少し離れたところから見ていました。

2回目は、思っていたより早く倒せました。

すぐ様、セーブしたかったが、分からず。

最小限の行動でエレベーターまで戻り違う安全階まで移動し、
右下に「セーブ」の表示が出るのを確認しました。

そこでようやくやめました。

急いでご飯を食べ、会社へ向かいました。


■ もし倒せなかったら

正直、今日は、たまたま、うまくいっただけかもしれません。

もし倒せなかったら、どうなっていたのか。
正直、まだわかりません。

僕は仕事が始まれば1日が動きます。
でも子どもは、その空気のまま夜になり、もやもやしながら寝ないといけません。

それが嫌でした。

次回もまた同じような場面や、ボスが倒せない日も、きっとあると思います。

そのとき、どうするのがいいのか?
会社へ向かいながら、少し考えていました。

正解は、まだ分かりません。

でも今日は、
あの空気のままドアを閉めずに済みました。

子どもは、感情が高ぶっていました。
僕も揺れていました。

子どもの感情の高揚を消したわけでも、
無かったことにしたわけでもありません。

ただ、終息するところまで、
なんとか横で立ち続けました。

前日は、怒りの主語が僕でした。
今日は、怒りの主語が息子でした。
立ち位置が違いました。

解決したわけではありません。
ただ、着地まで横で立ち会えました。
そして、ほんの少しだけ、言葉にする補助が、できた気がしています。

それが、今日の一番の収穫でした。

僕は、激しい感情の扱い方を長い間知りませんでした。

でも、今からでも少しずつ学べるのかもしれません。

今日は、それで十分だったと思っています。

ご飯をかき込み、車のエンジンをかけました。

 (ブーン)


この話の前日の話→選択肢を出しただけの夜|父の揺れ


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