今日は楽しみにしていたテレビ番組を見るぞ!
そう思ってテレビをつけたら……。
選挙!
チャンネルを変えても……。
また選挙!
さらに変えても……。
またまた選挙!!
「えーっ! なんでどこも選挙ばっかりなの!?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
僕も子どもの頃、選挙の日になると、いつものテレビ番組が見られなくて残念に思っていました。
でも、大人になって考えてみると、ちょっと不思議です。
なぜ、いろいろなテレビ局が同じように選挙を放送するのでしょうか?
しかも、午後8時に投票が終わったばかりなのに、テレビではすぐに「当選確実!」という文字が出ることがあります。
「えっ? まだ投票用紙を数えていないんじゃないの?」
さらに、投票した人に誰を選んだのか聞く「出口調査」というものもあります。
そこで、もうひとつ疑問が浮かびました。
「もし、出口調査でみんなが嘘をついたらどうなるの?」
今回は、そんな選挙の日の不思議を、小学生のみなさんにもわかるように、Q&A形式で調べてみました。
Q1. そもそも選挙って何をする日なの?
A. みんなの代表として政治をする人を選ぶ日です。
例えば、学校でクラスの代表を決めることがありますよね。
クラスのみんなの意見を聞いて、代表として活動する人を選びます。
選挙も、少し似ています。
日本にはたくさんの人が暮らしています。
でも、全員が集まって、国のことを一つひとつ決めるのは大変です。
そこで、選挙で代表者を選び、その人たちに政治を任せる仕組みがあります。
国会議員を選ぶ選挙もあれば、市長や知事などを選ぶ選挙もあります。
例えば、学校や道路、税金、子育てなど、政治が関わることはたくさんあります。
つまり、選挙は、これからの社会をどうしていくかに関わる大切なものなんですね。
Q2. どうして選挙の日はテレビが選挙ばかりになるの?
A. 選挙の結果は社会に大きく関わるため、テレビ局も重要なニュースとして伝えているからです。
選挙で誰が選ばれたのかによって、政治の進め方が変わることがあります。
そのため、テレビ局は選挙の日に特別番組を放送して、結果や今後の政治について伝えます。
これを「選挙特番」といいます。
ただし、すべてのテレビ局が必ず選挙特番を放送しなければならない、というわけではありません。
放送する内容や時間はテレビ局によって違います。
それでも、大きな国政選挙では、多くのテレビ局が選挙特番を放送するため、チャンネルを変えても選挙ばかりに見えることがあるんですね。
僕が子どもの頃は、これが本当に不思議でした。
「1つくらい、いつもの番組をやってくれてもいいのに!」
そんなことを考えていた記憶があります。
Q3. 午後8時に投票が終わったばかりなのに、なぜ当選確実が出るの?
A. テレビ局が、出口調査や事前の取材などから、誰が当選しそうかを予測しているからです。
これが今回、僕が特に不思議に思ったところです。
午後8時。
テレビでは、投票が締め切られたことを伝えます。
すると、その直後に……。
「○○さん、当選確実!」
えっ!?
今、投票が終わったばかりですよね?
もう全部数えたの?
テレビ局には、未来が見える人でもいるのでしょうか?(笑)
もちろん、そんなわけではありません。
実は、テレビ局や新聞社は選挙の日より前から、いろいろな調査をしています。
- 選挙前に、有権者の考えを調べる
- 候補者や選挙の状況を取材する
- 投票を終えた人に誰に投票したか聞く
- 過去の選挙結果なども参考にする
こうした情報を組み合わせて、「この人が当選する可能性は非常に高い」と判断できた場合に、当選確実を伝えるのです。
ちなみに、午後8時は多くの国政選挙で使われる投票終了時刻ですが、すべての投票所が必ず午後8時まで開いているわけではありません。
Q4. じゃあ「当選確実」は本当に当選したという意味なの?
A. いいえ。テレビ局などが「当選はほぼ間違いない」と判断したという意味です。
ここは大切なポイントです。
「当選確実」と「正式な当選」は、同じではありません。
例えば、運動会でゴール直前の選手が大きくリードしていたとします。
見ている人は「もう勝ちそうだ!」と思うかもしれません。
でも、実際にゴールするまでは正式な結果は決まっていません。
選挙の当選確実も、考え方としては少し似ています。
テレビ局が調査や取材から判断したもので、選挙管理委員会が正式に発表した当選結果ではありません。
Q5. 出口調査って何?
A. 投票を終えた人に、誰に投票したのかなどを質問する調査です。
例えば、お父さんやお母さんが投票所に行ったとします。
投票が終わって外に出ると、調査員から質問をお願いされることがあります。
「どの候補者に投票しましたか?」
こんな質問です。
投票所の出口で調べるので「出口調査」と呼ばれています。
もちろん、答えたくなければ答えなくてもかまいません。
投票先を誰かに教える義務はないのです。
テレビ局などは、調査に答えてくれた人の回答を集めて、選挙結果を予測するための材料にしています。
Q6. 出口調査で嘘をついたらどうなるの?
A. 調査結果が実際の投票結果と違ってしまう可能性があります。
さて、ここからがちょっと面白い疑問です。
例えば、AさんとBさんが選挙で争っていたとしましょう。
本当はAさんに投票した人が、出口調査では「Bさんに投票しました」と答えたらどうなるでしょうか?
調査では、Bさんに1票入ったように集計されてしまいます。
でも、本当の投票用紙にはAさんの名前が書かれています。
つまり、出口調査で何と答えても、実際に投票した票は変わりません。
嘘をつけば調査の正確さに影響する可能性はありますが、選挙の正式な結果は投票用紙を数えて決まります。
Q7. もし出口調査で100人全員が嘘をついたら?
A. その100人の回答だけを信じて予測したら、大きく間違える可能性があります。
では、もっと極端に考えてみましょう。
100人に出口調査をしました。
本当は100人全員がAさんに投票していました。
ところが、全員が「Bさんに投票しました!」と答えたら……。
出口調査では、Bさんが100人、Aさんが0人になってしまいます。
本当の投票結果と、まったく逆です!
もし、この調査だけを信じたら大変ですね。
ただし、実際のテレビ局は出口調査だけで当選確実を判断しているわけではありません。
選挙前の調査や取材など、ほかの情報も組み合わせています。
参考:日本ファクトチェックセンター「出口調査と開票結果が違うのは不正選挙?」
Q8. じゃあ、日本中の人が出口調査で嘘をついたら?
A. 出口調査の信頼性が大きく下がり、テレビ局が予測を間違える可能性があります。
もし、日本中の出口調査に答える人たちが、みんな本当と違う回答をしたら……。
テレビ局の人たちは、かなり困ってしまうでしょうね(笑)。
もちろん、これは想像のお話です。
実際にそんなことが起きたという話ではありません。
また、テレビ局は出口調査以外の情報も使っているため、必ず予測が逆になるとも限りません。
そして、ここが一番重要です。
どれだけ出口調査の結果がおかしくなっても、投票箱の中の本当の票が勝手に変わるわけではありません。
出口調査は選挙結果を予測するためのもの。
選挙そのものを決めるものではないんですね。
Q9. テレビ局の「当選確実」が間違うことはあるの?
A. あります。当選確実は報道機関の判断なので、間違いが起きる可能性はあります。
テレビ局は、できるだけ正確に当選確実を伝えようとしています。
しかし、調査には誤差がありますし、情報の扱いを間違えることもあります。
実際に、過去には当選確実の報道でミスが起きた事例もあります。
そのため、候補者同士の票が接近していて判断が難しい場合は、すぐに当選確実を出さず、開票が進むのを待つこともあります。
テレビで「まだ当選確実が出ないな」と思ったら、もしかすると、とても接戦になっているのかもしれません。
Q10. 小学生には投票できないのに、選挙って関係あるの?
A. あります。今は投票できなくても、政治で決まることは子どもたちの生活にも関わるからです。
日本では、選挙権のある18歳以上の人が、決められた条件のもとで投票できます。
小学生は、まだ投票できません。
でも、学校や教育、子育て、これからの社会のことなど、政治で話し合われる内容は子どもたちにも関係しています。
だから、選挙は大人だけの話ではないんですね。
今は難しい政治の話を全部理解する必要はありません。
「どうしてこの人が選ばれたんだろう?」
「この人は何をしたいと言っているんだろう?」
そんな小さな疑問から、少しずつ知っていけばいいと思います。
まとめ|選挙は大切!でも、子どもには子どもの楽しみがある
今回は、選挙の日にテレビが選挙特番ばかりになる理由や、午後8時に当選確実が出る仕組み、出口調査の不思議について調べてみました。
分かったことをまとめると、次のようになります。
- 選挙は、みんなの代表として政治をする人を選ぶ大切なもの
- 多くのテレビ局が選挙特番を放送するのは、社会に関わる重要なニュースだから
- 午後8時の当選確実は、出口調査や取材などをもとにした報道機関の判断
- 出口調査で嘘をつく人がいると、予測に影響する可能性がある
- 本当の選挙結果は、実際に投票された票を数えて決まる
選挙は、これからの日本や地域の未来に関わる大切なものです。
だから、テレビ局も力を入れて放送しているんですね。
小学生のみなさんも、いつか投票できる年齢になります。
そのときには、自分で考えて、納得できる一票を投じられる大人になってほしいと思います。
さて、最後に僕の子どもの頃の話をひとつ。
僕も子どもの頃、選挙の日はテレビが選挙ばかりで、正直つまらないなと思っていました。
では、そんな日はどうしていたのか?
録画しておいたアニメを見ていました(笑)。
選挙が大切なのは分かります。
でも、子どもには子どもの楽しみがあるんです。
今の小学生のみなさんには、YouTubeや動画配信サービスなど、いろいろな選択肢がありますよね。
選挙の日は、ちょっとだけ日本の未来について考えてみる。
そして、気になることが分かったら、好きなアニメでも楽しみましょう。
ちなみに僕は、選挙速報よりも、録画したアニメの続きを見る方が気になっていました(笑)。


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